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アメリカの大学で競技スポーツをするには-その2

NCAA Div. 1のGonzaga Universityで、日本人バスケット選手として初めてNCAA D1トーナメントに出場した八村塁君が、NBAドラフト1巡目でWashington Wizardsから指名を受け、ついにNBAデビューを果たしたことは大きなニュースになりました。

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八村選手以外にも、日本の高校からNCAAに挑戦する若者は増えています。同じバスケットではGeorge Washington Universityを卒業後、Memphis Grizzliesと契約した渡邊雄太選手は、日本の高校を卒業後、ボーディングスクールのPG(Post Graduate)を経て、名門ジョージワシントン大学に進学しています。アイスホッケーではLake Superior State University の三浦優希選手とNew Hampshire Universityの佐藤航平選手。東京オリンピックでの活躍が期待されるサニブラウン・ハキーム選手は超名門University of Floridaの陸上部です。日本からアメリカに留学し、アメリカの四大メジャーリーグで活躍する、あるいは日本代表として世界で活躍することが夢のまた夢でなくなってきた昨今の若者たちの活躍には、本当に驚嘆させられるものがあります。

これらの選手たちが入学したNCAA Division Iの大学は、どれも入学するのが容易ではありません。D1の大学は規模が大きいのでスポーツだけでなく、難易度も高い大学がほとんどです。日本で生まれ育った彼らが、TOEFLやSATで高得点を取って、かつNCAA D1の学生アスリートとして入学を許可されるには、並々ならぬ努力が必要だったはずです。

日本の大学との違い


日本では、インターハイに出場とか、全国大会のベスト4入りのような華々しい活動成績があれば、早慶やMARCHレベルの難関大学に、例え一般入試の合格点にまったくおよばない成績であってもスポーツ推薦枠で入学、というのは珍しいことではないと思います。そして4年間体育会に所属し、試合や練習を優先して授業に出なくとも、卒業できてしまうのが日本の大学です。この日本の運動部の感覚で、スポーツで突出したプレーさえできれば、アメリカの大学にもスポーツ推薦で入学できると思ったら大間違いです。

アメリカの大学は、「学生アスリートの本分は勉強である」という揺るぎないポリシーを持っています。NCAAでプレーできるのは、NCAA Eligibility - NCAAが定めた成績基準をクリアした生徒だけです。D1カレッジからスカウティングされ、奨学金オファーをもらうようなアスリートは、当然一般の生徒よりも低い成績で入学が許可されるケースも多いでしょうが、それでもNCAAが定めた成績基準を下回ってプレーすることは絶対に許されません。入学後も大学が定める2.5とか3.0のGPAを維持できなければ、選手として活動を続けられなくなります。そしてどんなに活躍しているアスリートでも、授業に出てテストを受けて、課題を提出して最低70%の成績を収めない限り、単位をもらって卒業することはできません。非常にシビアな文武両道が要求されます。

その代わり、NCAAアスリートには奨学金だけでなく、万全のサポート体制があります。競技に必要なウェアや用具は無料で支給され、一般生とは別の豪華専用トレーニングジムが利用でき、コンディショニングコーチや専属トレーナー、栄養アドバイザー等々のアスレティックサポートはもちろんのこと、アカデミックサポートも個人家庭教師がついたり、履修相談にのってくれたり、早い者勝ちの履修登録も優先権が与えられたりと至れり尽くせりです。

このように恵まれた環境であることから、NCAAアスリートになることは、全米の高校生アスリートとその両親たちの夢であり、相当に狭き門となっているのが現実です。

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