fc2ブログ
野比ママの思うところ

LDってなに?

今回のテーマは、「LDってなに?」。
LDを表すのにもっともしっくりくる表現についてです。

まず、LD関係者なら飽き飽きするほど目にした文章でしょうが、文科省によるLDの定義は、以下です。

「学習障害とは,基本的には全般的な知的発達に遅れはないが,聞く,話す,読む,書く,計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を示すものである。学習障害は,その原因として,中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが,視覚障害,聴覚障害,知的障害, 情緒障害などの障害や,環境的な要因が直接的な原因となるものではない。」 学習障害及びこれに類似する学習上の困難を有する児童生徒の指導方法に関する調査協力者会議(文部省)1999/07

一言でいえば、「脳の機能障害がもたらす学習困難」ですよね?
よく、「障害ではなく個性」と主張する方々がいますが、6年間つきっきりで専属家庭教師をしてきた当事者の親からすると、「そんな甘いものではない」というのが本音です。普通なら難なくできることが、膨大な努力をしてもできない。それを障害と呼ばないのはきれいごとでしかない、とも思います。たしかに、「害」は「害虫」の害なので気分はよくないです。ですから、ブログでは「障碍」という表記を使っています。ですが、べつにそれはささいなことと思っています。それよりもむしろ、「個性」ではなく「脳の機能障害がもたらす困難」であると認識することが必要ではと。そこを認めなければ、改善策(解決策はありません)も浮かばないし、思考停止で前に進めないような気がするからです。

一方で、「障害である」と言い切るには、もう少し複雑な側面があります。発達障碍者には「困難」がある一方で、「恩恵」もまたあるからです。2e gifted* と呼ばれる特異的才能を持った人たち。エジソン、アインシュタインにはじまって、スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、スティーブン・スピルバーグなど、(診断がついているわけではないですが)2e的傾向がみられる方々(この中で公表しているのはスピルバーグだけです)。突出してすぐれた能力と、突出してダメダメな部分をもった発達凸凹な人たちが世の中に大きな変革をもたらしてきたということは、このブログにたどりついた方ならご存じのことと思います。*2e gifted =高い才能や知能と障害を併せ持つ場合、二重に例外的な(Twice exceptional)または2Eと呼ばれる。

ノビーの場合は、そこまで凸凹が突出しているわけではありませんので、残念ながらギフテッドではありませんが、それでも認知のかたよりにより得意な部分というのは存在いたします。 英語の4技能でいうと、SpeakingとListeningは短期間で驚くほど上達しましたが、Readingは大学生になってようやく人並、Writingにいたっては今でも苦労している面があり、大学のDisability Services(障碍者支援室)が世話してくれるNote Takerのボランティアのお世話になっています。

LDは、Learning Disability, 治ることのない障碍です。学習障碍という呼び名から、就学中にのみ困難が発生するかのようにとられますが、一生ものです。たとえば、ノビーは大学生になった今でも$100,000≒1200万円と即答するのは難しいですし、おそらく今後もずっと難しいままでしょう。

最近ではLDをLearning Differencesとよぶ場合があります。つまり「学び方が異なる」ということで、発達障碍を「非定型発達」と呼ぶ感覚に似ています。認知特性が異なるために、学習や発達のしかたが通常とは異なるという意味で、野比ママとしては、この「非定型発達」という表現がいちばんしっくりくると感じています。

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(アメリカ・カナダ)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 教育ブログ 海外教育へ
にほんブログ村
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 学習障害へ
にほんブログ村

コメント

コメントがありません。

コメントの投稿








管理者にだけ表示を許可する

トラックバック