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高校入学まで

留学へと導いた1冊の本

野比ママが「ボーディングスクール」なるものの存在を知ったのは、ノビーが中3の時でした。
何気なく読んでみた、この1冊の本との出会いが、ノビーの運命を変えることになるとは、読んだ当時は思いませんでした。



私はこの本を読むまで、ボーディングスクールというものの存在すら知りませんでした。
同書によれば、ボーディングスクールとは、

「生徒の多くが寮で生活し、大半の教師も寮あるいはキャンパス内の住宅に住みこんで生徒と寝食を共にし、厳格な規律の下、スポーツ・文化・社会奉仕・リーダーシップ教育にかなりの重点を配分し、徹底した少人数クラスでの個別指導を行う、いかなる政府、自治体、宗教団体の束縛も受けない私立の4年または6年制の中等教育学校」

と記述されています。

「ふーん、そんなすばらしい学校がアメリカにはあるんだ」と思いながら読んでいくうちに、

「学習障害児(LD)のためのボーディングスクール」という章におよんで衝撃を受けました。

この章の中には、以下のような記述があります。

「日本人であってもあなたの子供が何らかの学習障害を持っている場合には、LDを専門とするボーディングスクール、あるいはLDプログラムを持っているボーディングスクールに行くのがよい。TABS(ボーディングスクール協会)が出しているディレクトリに乗っているだけでもLD専門の学校が約70校以上、LDプログラムをもっている学校は約90校存在する」

「アメリカではLDの子供を持つ親はまったく心配する必要はない。教育界が現在(1999年当時のこと)もっとも力を入れている分野がLDの治療的教育である。要はLDの子供は普通の子供とは勉強のスタイルが違うだけであり、そのための教育環境に入れてやれば十分に社会に適応していけるということである。日本ではアメリカのような取り組みはまったくなされていない。個性・独創性という宝の山を、偏差値という誤った物差しで問題児として切り捨てて葬り去っている。重大な社会損失ではないか。」

もともと、「スーパーエリート教育」という題名からしてノビーとは縁のない世界だと思いながら読みはじめた本だったのですが、それが一転してLD教育につながった事に衝撃を覚えました。

しかし、だからといって「ならばボーディングスクールに留学させよう!」と一足飛びに思いついた訳ではありません。

なんといっても多額の費用がかかりますし、これだけ親がかりのノビーを一人で海外に出すという事は、実際には非現実的な事のように当時は思えました。しかし、この「ボーディングスクール」というキーワードは、心の底に釘のようにひっかかっていたのだと思います。

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