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メリットその6: テストの点数だけでは決まらない-努力が報われる評価システム

最近日本の高校や大学もシラバスを公開するようになっていますが、アメリカの高校の評価基準は大変明瞭で、シラバス上に明記されています。1例として、ノビーの高校の化学の成績のつけ方はこんな感じでした。

宿題 Weight 15% 94/100
実験レポート Weight 25% 87/100
授業態度 Weight 10% 90/100 
小テスト Weight 25% 80/100
期末テスト Weight 25% 77/100
Term Grade(学期成績): 86% B 

“B”は日本でいうところの5段階で4に相当します。つまり、定期テストの点数は全体の4分の1にすぎず、テストの点数が悪くても、日ごろ真面目に宿題やリポートを出して、授業に参加していれば評価してもらえるのです。

アメリカでの”授業態度“とは、日本のようにただまじめに聞いていることではなく、いかに授業で発言するかを意味します。小テストは頻繁にあり、こつこつ点数を積み重ねることができます。逆に、一夜漬けで定期テストだけよい点をとっても、日頃さぼっていたらよい成績はもらえません。

そもそも、テストの形式も暗記中心ではないので、一夜漬けなどできません。
高校の化学のテストと言えば、まっさきに化学式の暗記が思い浮かびますが、主要な化学式はテスト問題にあらかじめ書いてあるので覚える必要はありません。問われるのは化学式を暗記しているかどうかではなく、化学式を用いて得られた結果をきちんと説明できるかどうかだったりするわけです。

成績は大きくはABCDの4段階で(さらにA+, A, A-と刻まれますが)、おおむね以下のテーブルです。

90%以上 A
80%以上 B
70%以上 C
60%以上 D
それ以下は落第。

・・・いかがですか?日本の高校だと赤点は40%くらいですから、60%未満が落第と聞くと厳しいと感じるかもしれませんが、このように「普段の努力が報われるシステム」であるがゆえに、ノビーのようにテストが苦手な生徒でも、苦手科目の化学でBをとることができたのです。

「その5-個別サポート」と「その6-努力が報われる評価システム」。この2つが、ノビーがアメリカに転校して、学習面でもっともよかった事だと話してくれました。いくら努力してもテストで思うように点がとれず、がっかりの評定しかもらえなかった日本の学校生活を思えば、ノビーにとっては本当に助かるシステムだったのだと思います。

そして、アメリカの大学は、入学試験がなく(共通テストはもちろんありますが)、高校4年間の成績が合格を勝ち取るための最大ポイントとなります。だからアメリカの高校生は、特にジュニアからシニアの2学期までは本当によく勉強します。浪人してもGPA(Grade Point Average, 評定平均)があがるわけではないので、浪人する人はいません。GPAをあげることが合格だけでなく奨学金の獲得にもつながるので、生徒は皆必死です。教師も「なぜ自分はAじゃないのですか?」などと文句を言われないように、オープンで明瞭な成績のつけ方をします。

1発勝負の入試の点数だけですべてが決まってしまう日本の大学受験は、ある意味大変公平ではありますが、限られた時間内で正解することだけが人間の能力を測るすべてではないので、野比ママは、アメリカの入試制度の方が理にかなっていると思うわけです。この大学受験のシステムに関しては、また後で詳述したいと思います。

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